度々、メディアのニュースやネット記事で見かける泡消火設備流出事故・・・
今年に入ってからも、東京都内の大学で2件、静岡県内の商業施設で1件など、職業柄この種のニュースに過敏に反応する分だけ記憶に残ります。
そもそも〝泡消火設備〟とは、
泡消火薬剤原液を貯留水で希釈し、空気を混ぜ込みやすくしたヘッドから自動的に噴射させる仕組みの物が一般的です。屋外駐車場ではなく地下など閉鎖性の高い空間で採用されているケースが多く、天井にスプリンクラーヘッドに模した物がついていたりする光景は注意深く見てるとわかりますよ。
スプリンクラーは周知のとおり、水なので最悪のケースでも大規模〝漏水〟で済むのですが、泡気泡は一定時間残置する性能が求められているため、ニュース映像で見かけるような〝雪景色〟のような状況になってしまいます。
発生原因のほとんどが、車輌による「ヘッド」「露出配管」への接触であり、誤作動による放出の頻度は極稀と云えます。
通常の車高を考慮した場所に設置されているため、過剰な警戒は不要なのですが、クレーン付きの特殊車両などは高さ制限を厳守していただく必要があります。また天井面のみでなく、一定間隔の柱・壁面に「手動起動装置」が設けられており乗用車が勢い良く後進で衝突すると接続している配管を同様に損傷させてしまうリスクがあります。
一度、放出(放射)が始まってしまうと、配管内の圧力低下により消火活動が実行されている扱となるため、一定量の消火薬剤が自動的に放出されてしまい、床面の泡の除去には警察・消防を巻き込んだ大規模なものとなってしまうのです。
さらに泡消火薬剤には効率性の高い水溶液を設けるため、かつて有機フッ素化合物(PFOSやPFOA)が含有されている水成膜消火薬剤が多く使われていました。これらは雨水や下水と同様の排水が、環境に及ぼす影響から禁じられており、専門設備業者による特殊な回収を要してしまうのです。
政府(環境省)は、有害物質を非含有の泡消火剤へ入れ替えを奨めており、地方自治体や事業者としては取組みが進んでいる最中です。
もちろん、設備自体の誤動作が理由での放出も過去にはありました。適切な点検が施されてこその設備ですね。
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